2007年12月19日水曜日

L2 learners' strategic mental processes during a listening test

Taguchi, N. (2001). L2 learners' strategic mental processes during a listening test. JALT Journal, 23(2), 176-201.

 リスニング時におけるストラテジー使用についてはこの分野では研究されており、学習者の英語能力はストラテジー使用に非常に影響されているといわれている。既存研究ではストラテジーは主に3つに分かれる:cognitive, metacognitice, and affective. そして、クラス内でのリサーチコンテキストで、学習者のストラテジー使用について研究が行われ、能力が高い学習者ほどトップ・ダウン・スキルなどを含むmetacognitiveストラテジーを使うとの結果がでている。しかし、リスニングのコンテキストがどのようにストラテジー使用に影響するかはいまだ未知である。
 よって、以下の研究目的を検証する
1.repairストラテジー使用は能力によって差異はあるか
2.affectiveストラテジー使用は能力によって差異はあるか
3.トップ・ダウン・ストラテジー使用は能力によって差異はあるか
4.ボトム・アップ・ストラテジー使用は能力によって差異はあるか
5.学習者が懐くリスニングの難易度は能力によって差異はあるか
 研究対象者は54名のEFL日本人英語学習者である。
 質問紙の改良のため試行研究が行われた。質問紙は30項目からなり。以下の5セクションからなっている:repair (k=6), affective (k=3), compensatory T-D strategies (k=5), compensatory B-U strategies (k=5), listening difficulty (k=11). そして、信頼性アルファ係数は全体で.73で、それぞれ.51, .33, .79, .68, .88となった。
 改良版質問紙を実施したところ信頼性係数は全体で.80で、それぞれ.73, .73, .83, .70, .86となった。信頼性は高いとのことがわかった。4項目オープンエンドの質問もした。
 Focal skills listening test(FSLS)とは60項目からなり、多様な場面の内容をききyes/noで答える2択のテストである。多岐選択項目に用いる信頼性係数であるKR21は.75であった。
 FSLSの平均点以上か以下かで上位、下位グループを作った。そして、independent t-testsを行った。2グループ間に差があったストラテジーはT-Dストラテジーで、最高点35点で2グループの平均値差は3.32であった。listening difficultyにも統計的有意さがあり、下位クループはより、リスニングを難しいと感じているという結果となった。
 研究結果から、能力が高い学習者のほうがよりT-Dストラテジーを用いることがわかった。