Mori, S. (2002). Redifing motivation to read in a foreign language. Reading in a Foreign Language, 14(2), 91-110.
動機付けの研究はGardnerをはじめカナダのESLコンテクストで盛んにおこなわれてきた。そして、Gardnerは動機づけのモデルを開発し、その核となる概念はintegrative motivationであるとした。しかし、GardnerモデルはESLコンテキストでは妥当かもしれないが、EFLコンテクストではどうなのかという批判があった。よって、EFLコンテキストにあったモデルの開発がおこなわれた。
リーディングの分野ではKrashenなどによる多読と習熟度別の関係は研究がおこなわれてきた。また、動機づけのモデルは進化した。しかし、リーディングに対する動機付けはまったく行われてきていない。唯一あるreading motivationのモデルはDay & Bamford (1998)によって理論化されたが、未だ実証研究は行われていない。
L1の分野ではWigfield and Guthrie (1995)がリーディングに特有な動機付けを理論化した。この理論はExpectancy-value theoryに基づいており、expectancy for success(e.g., task difficulty, and task-specific self-concept)とvalue(e.g., attainment value, intrinsic value, extrinsic untility value, and cost)がachievementにつながると仮説している。また、他の動機づけの理論もL1 reading motivationに取り入れた結果、大まかに3つのカテゴリーに構成要素を分けた: (a) competence and reading efficacy, (b) achievement values and goals, and (c) social aspects of reading. Wigfield and Guthrie(1995)はこの理論をもとに質問紙を開発したが、妥当性に関しては思わしくない結果であった。
研究目的は日本のEFL コンテキストでのreading motivationの構成要素を明らかにすることである。よって、質問紙の妥当性の問題について調査する。
30項目からなる質問紙は447名の日本人学習者に実施授業初回に1度実施された。信頼性アルファ係数は.93であった。質問紙にある項目はほとんどがWigfield and Guthrie(1995)が開発したものを使っている。また、Gardnerが開発した動機づけの質問しであるAMTBからintegrative orientationに関する項目を採用した。
主成分分析を行い、バリマックス回転で結果を解釈することにし、また因子負荷が低い項目は分析から外し、結果を解釈した。4因子で26項目の解釈を行った結果、total varianceは56.50%で、信頼性アルファ値は.93であった。因子1はintrinsic value of reading, 因子2はextrinsic utility value of reading, 因子3はimportance of reading, 因子4はreading efficacyと命名した。
Wigfield and Guthrie(1995)はL1 reading motivationには11もの構成要素があると仮定したが、どうやらそうではないみたいである。Expectancy-value theoryのほうがよりこの研究結果を説明できる理論だと述べている。また、Gardnerがいうintegrative orientationらEFLコンテキストには適合しないのかもしれない。




