2007年10月10日水曜日

Japanese high school students' L2 reading motivation

 Nishino(2005)は文献研究でWigfiled and Guthrie(1995)が提唱するexpectancy-value theoryについてふれ、また第二言語習得理論の分野で論じられているReading motivationモデル(Day & Bamford, 1998)と比較した。Mori(2002)の研究を詳細に述べ、結果を論じた。Mori(2002)では大学生にReading motivationの質問紙を実施したが、Nishino(2005)は高校生に同様の質問紙を実施した。よって、研究目的は1点で、Mori(2002)が改良したReading motivationの質問紙を高校生に実施した場合の妥当性の検証である。
 研究対象者は一貫校の高校生262名である。Reading motivationの質問紙は6件法の30項目から成っている。
 クロンバックアルファ信頼性係数は.67であった。この研究のすぐれた点は因子分析を行うための前提(assumptions)をすべて確認して、データスクリーニングを行ったことである。因子分析の一種であるPrincipal component analysisを使い、直行回転であるvarimaxを用いた。結果Mori(2002)では4因子抽出されたが、Nishino(2005)では6因子抽出された。Mori(2002)ではIntrinsic motivationに属する項目はすべて1因子に負荷したが、Nishino(2005)では2因子に分かれてしまった。また、1項目からなる因子であるCommunicative orientationが抽出された。
 Intrinsic motivationはリーディング到達度と強い関係にあると論じている。そして、Intrinsic motivationを高めるため学習者にとって興味深い読み物を与えることを勧めている。