2007年10月4日木曜日

How reliable and valid is the Japanese version of the Strategy Inventory for Language Learning

Robson, G. & Midorikawa, H. (2001). How reliable and valid is the Japanese version of the Strategy Inventory for Language Learning. JALT Journal, 23(2), 202-226.

 Robson & Midorikawaは文献研究で信頼性と妥当性についてと、過去学習ストラテジーを測定していると思われるSILLを使った研究結果について述べた。SILLはOxford(1990)によって開発され、オリジナル版は6サブセクションからなる121項目の質問紙である。項目も多いので信頼性は実証されたが、妥当性については検証されていなかった。Brown, Robson, & Rosenkjar (1996)はSILLのほかに動機付け、性格などの質問紙を実施し、因子分析を行ったところ、SILLから抽出された因子の数は1つであった。
 研究の手順としてはSILLを大学生153名に前期と後期の初回の授業で2回実施した。実施したSILLはオリジナル版の121項目からなるものではなく、50項目のものである。そして、数名の学生にインタビューを行った。一回目と二回目の全項目の相関係数を算出したところ、相関が高い項目はなく、Test-retest reliabilityは低くなった。しかし、クロンバックアルファはやや高かった。因子分析を行ったところ、一回目実施のデータからは15因子が、二回目実施のデータからは13因子が抽出された。因子の負荷パターンは全く一回目と二回目の結果では異なった。次にSILLは6サブセッションからなっているので6 factor solutionで解釈を試みたところ、Oxfordが項目をラベルしたものとは全く異なる、因子負荷パターンを示した。スクリープロットの結果は第1因子のEigenvalueが顕著に高く、他の因子は低く、1 factor solutionが最も妥当であるとの結果となった。この結果はBrown, Robson, & Rosenkjar(1996)の結果と同じとなった。
 SILLを訳し、日本人対象者に実施した場合、やはり機能しないことがわかった。