Aida, Y. (1994). Examination of Horwitz, Horwitz, and Copes's construct of foreign language anxiety: The case of students of Japanese. The Modern Language Journal, 78(2), 155-168.
AidaはまずForeign Language Anxiety(FLA)の概念を説明し、次にFLAを測定する目的で開発されたFLCASを用いた研究結果について述べた。Anxietyはパフォーマンスを向上させるFacilitatingと低下させるDebilitatingがある。FLCASはCommunication apprehension, test anxiety, fear of negative evaluationの3つの構成要素からなる。Horwitzの研究結果によるとFLCASはコミュニケーションの分野で開発されたPersonal Report of Communication Apprehension(r=.53)、Test Anxiety Scale(r=.36)、fear of negative evaluation(r=.36)に相関があった。また、FLCASとフランス語の成績(r=-.49)と相関があった。よって、FLCASは既存研究によるとまあ信頼性があり、妥当性があるものだといえる。
Aidaの研究目的は日本語学習者にFLCASを改良したものは妥当性があるかである。
研究対象は96人の日本語学習者である。改良されたFLCASは5件法で33項目から構成されている。
FLCASの信頼性係数は.96で非常に高い数値となり、開発者であるHorwitzの結果と同様となった。t検定を行った結果、男(M=97.4)女(M=95.6)にFLAの差異はなかった。42人にFLCASを2度実施しTest-retest reliabilityを調査したところ、.80であった。よって、FLAはどちらかというとStateではなくTraitのようである。Principal components analysisでVarimax rotationを行ってみた結果、4因子でTotal varianceは54.5%であった。因子1は18項目、因子2は4項目、因子3は3項目、因子4は2項目が負荷した。因子1はSpeach Anxiety and Fear of Negative evaluation、因子2はFear of failing the class、因子3はComfortableness in Speaking with Japanese People、因子4はNegative attitudes toward the Japanese classと命名した。この結果はHorwitzの研究結果とは異なり、FLCASを日本人学習者へ実施した場合、妥当性に欠けると述べた。
2x2ANOVAを行った結果、FLAが高いグループはクラスの成績が低くなり、また女生徒のほうがよい成績を修めた。ANOVAを行った結果、必修として日本語を履修している学生はFLAが高くなった。ANOVAを行った結果、日本へ行った学習者のほうがFLAが低い結果となった。ANOVAの結果、成績に満足している学生のほうがFLAが低くなった。
今後より多くのFLA関係の研究がおこなわれる必要がある。




